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「不定点観測」 - 不動産売買仲介営業のブログ

千葉県柏市在住、埼玉県越谷市勤務。56歳の営業マンが、日常や業務について綴ります。

【株式会社北辰商事】
埼玉県越谷市新越谷2-12-9 ポルトゥーナE号室
TEL.048-993-4781

5月22日。慶應義塾大学・北館ホールでの「Seiko presents『拡張するジャズ#2 菊地成孔、菊地成孔を語る』」を受講するため、いそいそと三田まで出向きました。水曜日にこういうイベントがあると、ほんとにうれしいのです。

「受講」とは言っても、「粋な夜電波」の終了のために聴けなくなってしまった菊地さんの口上を堪能したいだけです。会場にいらした方の大半も「夜電波」ロスだと想像します。

果たして左腕に入れたタトゥーは「ガルーダ」という鳥であるという話、整体と精神分析の相関関係、三種類の時間認識(クロノス・カイロス・イーオン)について、ご自身の主宰する二つのオーケストラのことなど、滑らかに縦横無尽にお話しされました。

その後小田朋美さんが登場。アルバム花と水』から、ソプラノサックスとピアノのデュオで3曲。素晴らしかった(インプロビゼーション~「Over the rainbow」、3曲目はタイトルがわかりませんでした)。素敵な夜でした。

先週火曜日の「クローズアップ現代」は、住宅ローンが払えなくなった人々の特集でした。

 

どの方も返済比率(年間返済額÷年収)が30%を超えていました。都心と千葉県北西部では相場が違うので一概には言えませんが、私の場合は返済比率を20%に抑えましょうとお話しします。例えば年収500万円の方なら年間返済額100万円≒月々83,000円です。現行の金利で考えると、35年ローンで3,000万円前後の借り入れが上限となります。

 

我々の言葉で「希望下げ」と言ったりしますが、条件が「駅徒歩10分」のところを「15分」にし、「南道路に面す」を「東でも可」と広げていただいて、返済計画に余裕のある購入額を提案します。購入はゴールではなくスタートなのです。小さいお子さんがいらっしゃるご家庭は今後の出費を考えたらなおさらだと考えます。

 

それから、番組では困った方々がまず「不動産会社」に相談するように誤解していまいそうな設定になっていましたが、これはすでに延滞が進んでしまって、「任意売却」や「競売」という方法にせざるを得ないケースです。番組の最後にFPの方が仰っていますが、ローンが滞りそうになったら、まず最初に相談に行くべきは借入先の金融機関です。時勢がら(と言っていいのか)、今は返済額の見直し等の相談を積極的に受けてくれますから。

土・日・祝日は現地販売会場に常駐するので、弁当を持参します。妻が前日の夕食のおかずを多めに作ってくれ、翌朝に私が自分で詰めます。

 

さて『おべんとうの時間(3)』です。真上から撮影されたお弁当の表情がとにかく活き活きとしています。おにぎりの海苔が美しく光り、季節の野菜は色鮮やか。はしっこに添えられた沢庵の切り口だって瑞々しい。これ何?ーパッションフルーツなんだ!

 

いくら「いつもの弁当でいいんですよ」と阿部夫妻に言われたって、こんなときは作る方も腕を振るいたくなりますよね?コンセプト上、極端に豪華にはできないけれど、「一品増やそう」とか「彩りを足そうか」となる。そんな作り手の心遣いがどのお弁当からも伝わってきます。

 

食べる方もみんな笑顔です。小笠原母島の小学生。熊本の85歳の船頭さん。あのフラガールさんもいらっしゃいます。39名の人々が土地土地の風習や、ご家族の歴史や、お仕事のご苦労などをお弁当を食べながら楽しそうに語っています。

 

読み進めていて玉子焼きの存在感に気付きました。39個のうち、24個のお弁当に玉子焼きが入っています。ふんわりしたやつ。固めに巻かれたの。細かく刻んで混ぜた菜の青は黄色にとても映えています。みんな違って、みんな美味しそう。

 

今は土曜日の13時。お客さんが来ないのをいいことに屋外のテント下でこれを書いています。いつもの車の中をやめて、青空の下で弁当を広げようと思います。そんなわけで、今日は少し早起きして玉子を焼いてきました。

住宅ローンの場合、「自営業」「勤続年数が1年未満」「派遣社員や契約社員」の方々を、最初から土俵に乗せてくれない金融機関が少なくありません。「フラット35」はそうした審査対象に対して間口が広いのです。

例えば勤続が半年でも、半年分の給与明細と勤務先からの在職証明書、給与証明書を添付すれば、実績額を1年分に割り戻して考えてくれますし、派遣社員でも契約社員でも、正社員の方と同様にその年収で審査してくれます。必ず審査が通るとは言いませんが、少なくとも入口は平等です。

 

その分というか、どうしても審査に「脇の甘さ」みたいなものはあって、そこに漬け込む業者が後を絶たないのです。今回の詐欺の利用客は「年収300万円台以下の若者」とありますので、35年ローンで借入上限額は3500万円弱。借財の帳消しや紹介料の金額を水増しするので、実際の購入物件は3000万円前後。都内ですとよほど古いか専有面積の小さい物件でないとこの金額に収まらないでしょう。それを同じ業者から150組の若者が「居住用」と偽って買う。彼らは一括返済を要求されます。

 

誰も幸せにならない。今後の審査が一層厳しくなるでしょう。本当にそういうのはやめてほしいのです。

24歳の頃、職場の一つ歳上の女性に恋をしていました。彼女は30代の男性とお付合いしていましたから、片想いでした。私は世間知らずで、独りよがりで、ちょっと気恥ずかしいくらいにロマンチストで。『ノルウェイの森』のハツミさんが好きでした。

 

ある日やけに感情が高ぶってしまって、遅番だった彼女の帰りを、マンションのある千葉県内の某駅で待ち伏せしたことがありました。改札に立つ私を見つけた彼女は一瞬目を丸くしましたが、首を静かに横に振りながら、晩ご飯を食べましょう、と言いました。

 

同僚としての私のことを普段から聞いていたという彼女の母親は突然の来客をとても歓迎してくれ、美味しい手料理が次々に食卓に並びました。いくらか酒も入り、3人でおしゃべりに興じているうちに、終電の時間が近くなっていました。

 

せっかくだから泊まっていきなさいよ、と母親が言いました。仲の良かった隣の家族が長期の転勤で部屋を使っておらず、時々空気を入れ替えて欲しいと鍵を預かっているから。

 

翌朝、二人で駅前のコーヒーショップに入ってモーニングを食べました。またいらっしゃいよ、と彼女は言いました。